犬の消化器疾患もいろいろ
犬の消化器疾患と言っても、その種類はさまざまです。
そのひとつに巨大食道症と言われる病気がありますが、この病気になっていると食道のぜん動運動がストップしてしまい、食べ物を食べたり水を飲んだりしてもそれを吐いてしまうのです。
このような病気だと診断されれば、食事の仕方にも注意する必要が出てくるでしょう。
診断結果を元にした獣医師からのアドバイスがあるはずですが、ドライタイプのドッグフードであれば、それを水やお湯でふやかすようにしましょう。
また、慢性胃炎の症状が見られる場合ですが、この場合は繊維を豊富に含んだドッグフードや抗アレルギー食といった食事にしていくことが、食事療法としては有効となります。
この場合ももちろん、獣医師の診断の元で適切な治療をしていくことになります。
食事療養食の利用期間中は定期的な受診を
消化器サポートのための食事療養食もあります。
低脂肪かつ消化しやすいという点に工夫されている食事療養食は、処方食とも言われるほどですから、自己判断では与えることができません。
獣医師の指示に従ってまずはそれを与えるか与えないかを決めていきます。
また、食事療養食を利用している間は、定期的な診察を忘れずに行っていくことが大切です。
犬の胃潰瘍を予防するためには
犬の胃潰瘍も、犬の消化器疾患のひとつになります。
犬の胃潰瘍の原因としては、寄生虫、薬剤、身体的ストレスなどが考えられます。
非ステロイド抗炎症薬など、胃炎の原因になりえる薬剤もあるため、それが胃潰瘍に関係する場合があります。
また身体的ストレスについてですが、犬は人間とは違って精神的ストレスではなく身体的ストレスが胃潰瘍の原因になりえると言われます。
身体的ストレスとしては、敗血症や低血圧、火傷などが挙げられます。
思わぬものが消化器疾患の原因に
犬は人間が考え付かないようなものを飲み込む場合があります。
ボールやひも、乾電池といったものを誤って飲み込めば、それが原因で消火器疾患が引き起こされる場合があります。
異物を飲み込んだかもしれないと思われるのなら、動物病院で検査を受けて異物を取り出すことが必要です。
場合によってはそれに心当たりがないこともありますが、いずれにせよ飼い主とそのご家族ができることと言えば、「犬の視線に入るところに飲み込むおそれがあるものを置かない」ということです。
それを心がけるだけでも、異物を飲み込んでしまうリスクを減らすことができるでしょう。