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犬の皮膚病は200種類!?

専門の先生によれば、犬の皮膚病を細分化していくとその種類は約200種類にも上るそうです。
ただ専門の先生の見解もいろいろですし、獣医の診断によって皮膚病の名称が変わることもあります。
ですが犬の皮膚病について知っておくことは、飼い主の方にとっては大切なことになるでしょう。
では以下で、犬の皮膚病をいくつか説明していきます。

細菌・カビが原因となる皮膚病

・膿皮症(細菌)

免疫力の低下によって、皮膚常在菌という細菌の異常繁殖が起きると、それが膿皮症として表れてきます。
膿皮症は、顔や指の間といった柔らかめの皮膚に起こりやすく、発症当初は皮膚表面に赤い発疹が表れ、やがてそれが強い痒みになってきます。
治療法としては皮膚を清潔に保つことが求められ、シャンプーを適切に利用したり抗生剤によって細菌の繁殖を抑制したりといった治療が行われます。

・皮膚糸状菌症(カビ)

角質層や爪といった部位から糸状菌(カビ)が入り込み増殖をすることで、皮膚糸状菌症が引き起こされます。
皮膚糸状菌症の場合、円形の脱毛や乾燥したフケといった症状が出ますが、かゆみはほぼありません。
ただこれは抵抗力の低下が起きているヒトに対して移るおそれもあるため、飼い主の方も注意しなくてはなりません。
この治療でも、抗真菌作用を持つシャンプーなどが用いられます。

アレルギー性の皮膚病

・アレルギー性皮膚炎

アレルゲンとなる物質によりアレルギー反応が起き、皮膚炎症へと発展します。
アレルゲンとなりえる物質は数えきれないほどあるのものの、ハウスダスト・食べ物などがアレルゲンとなることが多いとされます。

・ノミアレルギー性皮膚炎

犬がノミに噛まれた場合、ノミの唾液の成分に対してアレルギー反応が生じると、ノミアレルギー性皮膚炎の症状へと発展します。
赤い発疹や腫れ、強い痒みという症状があるため、犬がその箇所を掻き過ぎてしまい、さらにそこから二次感染が生じるケースもあります。