生き物にとって不可欠な塩分
私たち人間には言うまでもなく塩分は必要ですが、これは犬にとっても同じなのです。
しかし人間にとって必要な塩分摂取量と、犬にとって必要な塩分摂取量はまったく違います。
人間の場合、塩分摂取量は1日9g未満が基準ですが、犬の場合はその3分の1である3gが目安となっていきます。
また小型犬であれば、その目安量よりもさらに少ない塩分摂取量で構いません。
人間は全身から発汗するのと比較して、犬は肉球からのみ発汗します。
このため必要とする塩分量も少なくなるのです。
ヒト用の食べ物は犬には向かない
ヒト用の食べ物には塩分が多く使われているため、それをそのまま犬にあげてしまうと塩分過多になってしまいます。
食パンやハムといった加工品にも塩分は含まれているので、もしどうしても犬が食べたがるという場合でも、あげる量はほんの少しにすることが大切です。
また犬のごはんを手作りする場合も、塩は不使用となります。
手作りごはんに使う食材が本来持つ塩分だけで、犬にとって必要な塩分をカバーすることができるからです。
塩の他にも、コショウなどは刺激物となるため使わないようにしてください。
塩分が使われる理由
手作りごはんの場合は塩分を加えることがないのですが、ドッグフードには塩分が加えられています。
これには尿路結石対策のためという理由と、犬の食欲を刺激するためという理由があります。
ただそのような理由があるにしても、犬にとって塩分過多にならないように注意しなければなりません。
塩分無添加のドッグフードも
無添加ドッグフードの中には、塩分も無添加であるというものがあります。
塩分を調整した飼料を与えた原材料や原材料に含まれるミネラル成分によって塩分をカバーできているという考えなので、そのような無添加ドッグフードであっても塩分が足りなくなることはありません。