犬に必要な栄養、飼い主に必要な知識

犬に食べさせてはいけないものとは?

前回は、犬に必要な6つの栄養素について書きました。
犬も人も必要な栄養はほぼ同じなのですが、しかし、人が食べても大丈夫だけど犬が食べると危険な食べ物があります。
多くの方がご存知だと思われる代表的なものがネギ類ですね。

そのほかにも、お部屋を彩る観葉植物。
いつの間にか食いちぎられていた!という経験はありませんか?
実は身近にある植物で、毒性を持つものは結構あります。とても危険です。

このような犬が食べると危険な食べ物について、すでに知っている食べ物についても再度見ていきましょう。
また、なぜその食べ物がいけないのか、食べるとどのような症状が出るのかということまで知っておくと更に良いでしょう。

ネギ類

長ネギ、玉ねぎ、にら、しょうが、ワケギ、らっきょ、アサツキなど
ネギ類

ネギ類に含まれるアリルプロピルジスフィドという物質が赤血球を破壊し、溶血性貧血になるといわれています。

※加熱しても作用は変わらないので要注意!
※コンソメ、中華だしの中にも入っています!手作り食等では使用しないようにしましょう。


消化器を傷つける可能性のあるもの

加熱した獣骨、鶏骨、魚のアラなど
加熱した獣骨、鶏骨、魚のアラなど

加熱した獣骨、鶏骨、魚のアラは消化器に刺さる可能性があります。

※生の鶏骨は表面が滑らかなため、与えることができます。
ただし引っかかる可能性が全くないとは言えないので、心配ならば与えない事。


塩分の多い食品

味噌汁、ラーメン、ハム、ベーコン、塩、醤油、ポテトチップなど
塩分の多い食品

人は汗をかくので塩分を食事として補給する必要があります。
しかし、犬は汗をかくところが指の間や肉球しかありません。
なのでもともと塩分を人間ほど必要としません。(しかし人の1/3程度は必要です。)
人間と同じ量を与えることは控えましょう。

【要注意】
塩分を与えてはいけないわけではありません!

動物園等では岩塩を与えてるところもあります。
また、具合が悪くなると動物も点滴をします。
実は点滴の中にもたくさん塩分が入っています。
水分と一緒に摂ると不要な分は尿として外へ出ていくのです。
塩分の過剰摂取が心配な場合は、水分と一緒に与えたり、野菜などに多く含まれているカリウムは体内のナトリウムを体の外に出す作用があるよで一緒に与えるとよいでしょう。


香辛料

唐辛子、コショウ、マスタード、七味唐辛子など
香辛料

犬は嗅覚が強いため香辛料など強い刺激の食品は好みません。
また、食べると胃腸を刺激して下痢をするなどのトラブルが発生する場合があります。

【下痢について知っておこう!】
下痢というのは、「これ以上腸内に居続けられたら肉体に負担がかかるのでサッサと外に出しちゃおう!」という反応です。
もし下痢が出なかったらお腹の中でずっと刺激され続ける事になるので、「あぁ、すぐに出て良かったね」という程度に受け止めておいてOK。
ただし、苦しそうにしている、元気がない、吐き気も一緒にあるなどの症状が出たら病院へ!


消化の悪いもの

冷たい牛乳、生の魚の赤身、イカ、タコ、カニ、エビなど
消化の悪いもの

消化が悪いと胃腸に負担がかかりすぎ、嘔吐や下痢の原因に。
また、生の魚介類にはチアミナーゼというビタミンB1(チアミン)を分解する酵素が含まれています。このため急性ビタミンB1欠乏症を引き起こしてしまうことがあります。

※しかし、生の魚を食べたら必ずそうなるというものでもありません。
全く平気な犬もいますので、個体差があります。
嘔吐や下痢になる可能性もあるので、食べさせるなら加熱したほうが無難ではあります。


生卵の白身

生卵の白身

生の卵白に含まれるアビジンという成分が ビタミンの一種であるビオチンの吸収を邪魔するため、長期にわたって大量に摂取すると、ビオチン欠乏症となって、疲労、皮膚炎、結膜炎などを引き起こす可能性があります。

※しかし、卵白を食べたら必ずそうなるというものでもありません。
心配ならゆで卵などのように加熱すれば大丈夫です。


アワビ、サザエ、トコブシの「内臓」

アワビ、サザエ、トコブシの「内臓」

内臓に含まれるピロフェオホルバイドaは、日光などに皮膚が過剰に反応する光線過剰症の原因となり激しい痒みが起こる事も。

※特に2~5月頃のアワビの内臓は要注意!


お菓子

ケーキ、ビスケット、アイス、チョコレート、まんじゅうなど
お菓子

脂肪と糖分が多すぎるためカロリー過剰になって、肥満になりやすくなります。
犬は甘党なので、お菓子の味に慣れて、普通の食事に食欲が湧かない…なんて事にも。

【要注意】チョコレート類に注意!
チョコレートやココア等のカカオに含まれるテオプロミンが心臓や中枢神経を刺激し、嘔吐や下痢を起こし、ひどい場合にはショック症状になったり、急性心不全になって死亡することもあります。


じゃが芋の芽

じゃが芋の芽

ソラニンという毒が含まれているので、じゃがいもを与える時にはキチンと取り除きます。
皮を剥いた時に緑色の場合も要注意!


カフェインを含むもの

コーヒー、お茶など
カフェインを含むもの

不整脈を起こす危険性があるので、積極的に飲ませないようにしましょう。

※コーラなどでも同じ症状が起こる可能性も…


毒のある植物

ここでは代表的なものを上げていますが、その他にも、ツツジ、ツユクサ、球根植物など毒のある植物はいろいろあります。
室内の植物は、なるべく犬の届かない所に置くようにしましょう。
また、公園や街路にも食べると危険な植物がたくさんあります。
散歩時などは食べないように気をつけましょう。

ポインセチア

ポインセチア

【特に毒性をもつ部位】
樹液

【食べた時の主な症状】
粘膜刺激・唾液分泌の亢進、嘔吐。

ヒアシンス

ヒアシンス

【特に毒性をもつ部位】
球根

【食べた時の主な症状】
嘔吐、下痢、まれに死亡することも。

スズラン

ズズラン

【特に毒性をもつ部位】
花、根茎、根

【食べた時の主な症状】
視覚障害など。
死亡することも。

キョウチクトウ

キョウチクトウ

【特に毒性をもつ部位】
樹皮、葉、根、種子

【食べた時の主な症状】
激しい胃腸炎、嘔吐、下痢、
脈拍の増進、衰弱。
死亡することも。

公園樹、街路樹としてキョウチクトウは何処にでも
植えられています。
散歩時などに食べたりしない様に注意を!

犬喜屋の犬の栄養士さん
竹田恵理子先生

竹田恵理子先生

福岡市内で、ドッグシッターや犬の食事関係の専門、「パウズフォウトウト」を設立。
『人と犬が楽しく笑顔に!』をモットウに、ドッグシッターや食事のカウンセリング、ダイエットの指導などを行っている。 愛玩動物飼養管理士、栄養士(人間の)、健康管理士一般指導員、フードスペシャリスト、食生活アドバイザーなどの資格を取得。 現在は、動物栄養学の講師として専門学校で教えている。

パウズフォウトウト http://www15.ocn.ne.jp/~p4t/

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